暫を折ってみた

外が暑すぎるので、外出は控えて『北條高史折り紙作品集』より暫を折ってみました。

おりがみはうす - 北條高史折り紙作品集

用紙は昔伊東屋で買ったロール和紙90cmを使用。ただ細部の余裕や折りやすさを考えると、120cmくらいが適正サイズなのかも。厚みは折り手の技量と好み次第ではあるものの、サイズと合わせて余裕をもった厚さ(薄さ)がよいでしょう。

構造や複雑さの都合上仕方がないとはいえ、綺麗に折るのが難しい手順だと感じました。特に引き出すような手順の後は、カドを揃えるなどの補正作業をまめに行うとよい……というか行いました。

仕上げは個人的な好みで、旧版と混ぜています。それにしても当時は複雑な作品だと感じましたが、今見るとわりと普通に見えるのは、ここ20年くらい創作技術の進化と複雑さのインフレの結果なのでしょうか。まあ私が言うのもなんですが……

[CONTEMPORARY ORIGAMI] 暫(鎌倉権五郎景政)/Shibaraku

折り図以外だと、折紙探偵団マガジン59号に掲載されている創作記事はできれば読んでおくと良いでしょう。作品や作者の意図の理解は、仕上げに役立つはずです。今ならおりがみはうす店頭の折紙探偵団マガジンバラ売りで入手可能。

59号 – 日本折紙学会

あとは上記の記事でも書かれていますが、モデルとなった浅草寺の暫像が参考になります。各パーツを比べてみると、形の意味を理解しやすくなるのではないでしょうか。

ところで日本橋の麒麟像もそうなのだけど、これは一種の聖地なのだろうか。

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