4鶴は拡張性の高い便利な基礎構造ですが、得られるカドの長さや間隔が全て同じなので、カドの長さを持て余したり、バランスが合わない場合もあります。 そこで4鶴を構成する構造のバランスを変える事で、より無駄なく必要な大きさのカドを得ることができます。
まずは対角線上の2つの基本形のバランスを変えた場合。両側の部分は長方形になります。カドの間の領域を胴体として翼を持つ空想動物などに使えます。
次に基本形が重なるように変形させた場合。カドの間隔を利用し、昆虫作品で左右の部分を脚として使うなどが考えられます。
両方同時に行うこともできます。ここまで変形させると4鶴感はあまり残っていません。
今回は4鶴を例にしていますが、他の構造も同じように変形が可能です。基礎構造のバランス変更の利点は、なにより必要な長さのカドが無駄なく得られることです。逆に汎用性が低下し扱いづらくなること、比率や手順の複雑化などが短所となります。なるべくシンプルな構造を優先し、必要があれば変形・融合などを行うのがよいでしょう。