「ハバ作品」とは、作品の対称軸に隙間を追加することで、立体化等の効果を得る技法です。正式名称は私の知る限りないのですが、だれともなく呼び始めた「ハバ作品」が通称となっています。
第8回折紙探偵団関西コンベンションにて、田中将司氏のアイディアを若手作家らが面白がっていろいろな作品を「ハバ化」して広まりました。(折紙探偵団マガジン103号、ハバリータ・はばはばたくとり)
余談ですが、この時作られた作品は伝承作品が中心だが、ハバ悪魔やハバムートなどバカバカしいものも多くとても面白かった。
この技法を積極的に使っているのは川畑文昭氏で、乳牛(折紙探偵団マガジン112号)やポニー3Dモデル(川畑文昭折り紙作品集ほか)などの作例があります。
また、立体化以外の効果としては、中心に隙間を作ることで紙の厚みによる紙への負荷を緩和させることができます。作例としてはヒツジで厚み対策としてハバ化を採用しています。
既成の作品を立体化したり、対角線への領域の追加と組み合わせて使ったりと、いろいろ活用方法がありそうな楽しい技法です。