まあ、タイトルで大体内容は想像できる内容で、試作の魅力とも関連する話。
「イケア効果」といわれるものがあります。「自分で組み立てた家具は、苦労した思いや愛着の影響で高い価値をつける傾向がある」というようなものなのですが、これは当然折り紙にも当てはまります。自分で折った折り紙と他人が折った折り紙、同じ折り方、同じ作品、同じような出来映えでも、自作のもののほうが価値があると思うのは、不思議な事ではありません。ただしこの付加価値は「自分にとっては」というところがポイントで、他人の評価には関係がないのです。
さて、既成の作品を折るだけでも効果がありそうなのですが、これが創作作品となるとその効果はより大きくなります。下手すると凡作を傑作に変えてしまうくらいの効果はありそうです。自身の作品に愛着を持つこと自体は悪い事ではなく、より良い作品を創るのには必要なものでもあります。ただそれと作品の絶対的な評価は別なのです。
という事で、自分の作品を客観的に評価するのは難しく、どうしても甘くなりがちなので、実際は2段階ぐらい低めに考えておくくらいが丁度いいのではないでしょうか。