山折り線・谷折り線の終点が半端になってしまう場合の対処法です。
こんな感じに半端な長さの点線が残ってしまう場合です。山谷の折り筋は、起点となる点から外側に向けて直線を描くケースが多いと思いますので、実は結構発生しやすい問題です。これはパスの向きを反転させる事で問題を解決する事ができます。線の長さを調整してもいいのですが、拡大・縮小するとずれて調整し直しとなるのであまりお勧めしません。
FreeHandの場合、メニューの「修正」→「パスの操作」→「逆方向」でパスの向きを反転させる事ができます。よく使う機能なので、ツールバーに登録しておくと便利です。
結果、半端な部分は折り線の起点側になり、表示される部分はきれいな谷折り線になりました。
Illustrator(手元のCS5)の場合、探してみたのですがそれっぽい機能が見つけられませんでした。一応、
- パスを選択して複合パスを作成(cmd+8)
- 属性パネルの「パスの方向反転」オン、オフで切り替え
- 複合パスを解除(cmd+sft+opt+8)
という手順で反転自体はできるという情報は見つけたのですが、少々めんどくさい。直線であれば180度回転でもいいのですが、ポイントが多いオブジェクトの場合はちゃんと反転させるべきでしょう。
こういう時はスクリプトが便利です。絶対同じ事を考えた人がいるはずと思い探してみたところ、やはり作っている人がいました。
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Illustratorでの作業では必須スクリプトとして愛用させて頂いております。この場を借りて一方的にお礼申し上げます。
これもショートカット割り当てのサポートアプリなどを利用して、呼び出しやすい状態にすると便利です。
最後にInkscapeの場合。せっかくなので確認したところ、Pathメニューにありました。
以上、鎖線の終点だけでなく、紙の重なりなどで山折り線(の短い線)が見辛い場合にも使えます。